山口 源

  
    当館では収蔵する山口源の作品・関係資料約3500点を目下登録整理中です。当館外作品資料の登録も行いたいと思っております。お持ちの方はご一報下さい。


 

「石垣苺」




「能役者」
山口 源  略歴
明治29年 富士市柳島の旧家に生まれる。
大正4年 台湾に移住、版画家藤森静雄に出会い版画の道のきっかけとなる。
大正10年 西田天香の主催する精神修業道場「一燈園」に身を寄せ同人となる。
大正12年 藤森氏と再会。恩地孝四郎の紹介により門下生となり、版画家への道を歩み始める。
昭和14年 恩地孝四郎宅で毎月第1木曜日に「一木会」(版画研究会)を開催。
昭和17年 「石垣苺」が第17回国画展で褒章を受ける。
昭和19年 瀬川澄江と結婚。夫人の郷里 江浦へ疎開、以後作家活動の拠点とする。
昭和22年 このころより静岡県版画協会、清流会に参画する。
昭和32年 ユーゴスラヴィア・リュブリャナ版画展において「芝生」は最優秀賞を受賞。
昭和33年 スイス・ルガノ国際版画ビエンナーレ展において「能役者」が日本人初のグランプリを受賞。
その後も世界各地の国際展や国内で数々の賞を受賞し、日本版画界の中心として諸方面 で活躍。地元では静岡県版画協会会長はじめ、県内各地の美術館・文化団体の役職に就き、多忙な時期を送る。
昭和51年 沼津市江浦で逝去。享年79歳。
昭和52年 山口源版画保存協会設立、後年「山口源の会」と改称。
昭和56年 遺族より作品328点が沼津市に寄贈される。
昭和58年 沼津市が「山口源大賞」「山口源新人賞」を制定。
平成10年 静岡県立美術館で「生誕100年山口源回顧展」を開催。